1949-10-05 第5回国会 衆議院 商工委員会 第34号
從つて市中銀行と中小企業者との結びつきをはかることが第一だと思つているわけでありますが、從來も銀行と取引のない中小業者が相当多いので、この間の結びつきを極力はかつて参りたいというふうに考えております。しかしながらごく小さな企業者にとつては、取引の金高もおのずから制限されて参りますので、自然銀行が逆さやにたるというようなことから、取引を好まない部面もできて来るだろうと思います。
從つて市中銀行と中小企業者との結びつきをはかることが第一だと思つているわけでありますが、從來も銀行と取引のない中小業者が相当多いので、この間の結びつきを極力はかつて参りたいというふうに考えております。しかしながらごく小さな企業者にとつては、取引の金高もおのずから制限されて参りますので、自然銀行が逆さやにたるというようなことから、取引を好まない部面もできて来るだろうと思います。
近來の金融状態というものは、御承知のように親銀行である日本銀行が貸出しを引締めておる、從つて市中銀行は融資に対しては相当大きく牽制されておる。從つて復金にからむいろいろ融資の事態が起つてくることは御承知の通りである。一千万円を無保証、無担保で貸しておるという点について、われわれは強く追究している。ところが北村君の証言とあなたの証言とは根本的に食違つている。
從つて市中銀行はこれに融資することを好まない。また國家としてもそういう事業に市中銀行の金を押しつけて、國民の貯蓄よりなる金融機関を弱体化せしめることは、必ずしもよくないと思うのであります。そういうような面からいたしまして、市中銀行に重要産業の資金を賄わせるということは、きわめて不合理であると思うのであります。